吾彦山大聖観音寺(あびこさんたいしょうかんのんじ)・通称あびこ観音は、日本最古の観世音菩薩の寺院。
その昔、この地に住んでいた依網吾彦(よさみのあびこ)の一族が、百済の聖明王から身の丈一寸八分(約8cm)の観音像を贈られ、欽明天皇7年(546)に寺を創建。
その後、聖徳太子が観音菩薩のお告げを受け、吾彦山観音寺が建てられたと伝えられている。
江戸時代には境内に36の支院があるほど、隆盛をきわめたが、明治14年(1881)の火災で多くの寺宝と共に焼失した。
その後、明治23年(1890)に再建。毎年2月3日の「節分厄除大法会」には「聖観音」が開帳され、厄除開運・無病息災・諸願成就を祈る人々で賑わう。