春日山は、春日大社の後方および若草山の南方にあり、三笠山、香山、花山、芳山などからなる。
古来、神山として樹木の伐採を禁じられてきたため、原生林に覆われている。
都市近郊にありながら、原始性と特異な林相を示し、学術的価値の高いことから、大正13年(1924年)に天然記念物に指定。昭和31年(1956年)には特別天然記念物に指定された。
平成10年(1998年)には「古都奈良の文化財」のひとつとして、世界遺産に認定された。
春は椿に始まり山桜、奈良の八重桜、山藤などが順に咲き、夏には沢に蛍が飛ぶ。
秋は紅葉も楽しめるため、ハイキングには最適!
道中、鹿の集団に遭遇したら、静かに道を譲ってあげてください!
春日大社の裏手から登り、ゆっくり歩いて2時間ほどで若草山の頂上に出る。
春日山付近はシカの食害が甚大な地域であり、原生林の中でも「ディアライン」と呼ばれる食害の形跡が認められる。
(Deer Line:シカの口が届く範囲である、地面から地表2メートル付近まで、植物がほとんど生えていない状態)