岡山県の古き良き日本の原風景が残されている高梁市にある
『高梁市郷土資料館』は、明治37年(1904)に建設された旧高
梁尋常高等小学校の本館を利用した江戸時代~昭和初期の生
活用具、約3000点を収蔵・展示する施設。
建物は、明治時代の代表的な洋風建築。講堂は桃山風の豪快
な二重折上格天井明治の気風をそのまま伝える威風堂々とし
たデザインが特徴。昭和47年、明治期の代表的な建築物とし
て保存することが決定。その後市の重要文化財に指定されて
いる。
館内には、この地域で江戸時代の初頭から葉たばこの栽培が
盛んに行われていたことから、たばこに関する資料が数多く
展示されているのが特徴。また当時の暮らしがわかる市民の
協力によって収集された、江戸時代から昭和初期にかけての
今では見られなくなった貴重な生活用具を見ることができる。