広島県廿日市市宮島町にある『嚴島神社宝物館(いつくしまじんじゃほうもつかん)』は1934年に開館。嚴島神社に奉納されている美術工芸品や史料約4500点を収蔵・展示する施設。
嚴島神社大鳥居の支柱の親元である巨木の輪切り(周囲約10メートル)近くにある施設建物は、昭和8年に建築。コンクリ-トに漆が塗られた珍しい建築物として評価が高い。施設内には美術工芸品や史料など約4500点を収蔵。そのうち「平家納経・刀剣類・鎧兜・装束(能・舞楽)・面(能・舞楽)・扇・絵馬・絵画等資料」などの国宝・重要文化財が約130点収蔵・展示。
特に評価が高いのは「平家納経」。これは平家一門が1巻ずつ結縁書写して、嚴島神社に奉納したもの。また平安時代末期~鎌倉時代に作られた14駆の狛犬も見応えがある。