秋葉原とは東京都千代田区の秋葉原駅周辺一帯を指す地名です。もともとは戦後の闇市から発展して、日本の高度経済成長と共に、多種多様な電気製品や電子部品・関連機器を扱う店が次々にオープンし、世界でも指折りの電気の街として発展して来ました。最初のころは、怪しげなジャンク品を扱う店や家電量販店が軒を連ねていましたが、時代が移り人々が音楽を楽しむ余裕が生まれ、レコードやCDを扱う専門店が増えて来ます。
現在ではアキハバラとは言わずアキバと略してしまいますが、秋葉原とはもともとは由緒ある地名なのです。江戸時代から何度も大火事に襲われた江戸の地、明治になってからも、明治2年12月にまたしても大火事が起こります。これを憂えた明治天皇の直々のご命令で、明治3年10月に火防(ひぶせ)の神として知られる秋葉大権現を、この地に勧請しました。それが元となり秋葉さん・秋葉の原などと呼ぶようになり、現在の秋葉原と言う地名が生まれたのです。
少し前まではオタクなどと呼ばれる人々が多かった通りも、現在は内外からの大勢の一般観光客で賑わっています。