長崎県北部の北松浦半島の南西沖合にある島、黒島は九十九島の一つに数えられ、九十九島の中では最大の面積とされています。
黒島の島名の由来は樹木が密生して黒くみえるため「黒島」というのだという説と、カトリック教徒が多く住んでいたため「クルス島」といわれ、この呼び名のなまりが「クロ島」となった説の二つがいわれています。
もとは石の採掘加工が営まれていて、墓石では黒島石として知られています。
島には江戸時代の禁教令から逃れた潜伏キリシタンが移り住んでおり、島内には黒島修道院、レンガ造りの黒島天主堂などが建てられています。
展望地からは南海岸の波浪でできた約100mの断崖絶壁が一望できます。