島根県仁多郡奥出雲町、街を見下ろすことのできる「むらくもの丘」に位置する『奥出雲たたらと刀剣館(おくいずもたたらととうけんかん)』は、近世以降のたたらの歴史及び、奥出雲町で唯一操業を続ける「日刀保たたら」と「玉鋼」を用いて造られる「日本美術刀剣」について紹介する産業博物館。
施設がある奥出雲は良質な砂鉄と豊かな森林に恵まれ、古くから「たたら」の盛んな地域。また8つの頭と8つの尾を持ち、8つの峰にまたがるほど巨大と言われるヤマタノオロチの伝説がある地域として有名。
館内前には斬新なヤマタノオロチのモニュメントが訪れる人をお出迎え。館内には実物大の「たたらの炉」やたたら歴史・たたらのしくみと日本刀を鍛える過程、伝統的な鍛冶の技術をわかりやすく紹介。また月に2回(第2日曜日・第4土曜日)には、小林刀匠による日本刀作刀の実演を見ることができる。