瓶ヶ森を含む石鎚山脈一帯は石鎚国定公園に指定されている。愛媛県と高知県の県境からやや北側に外れた位置にある山頂には二等三角点「亀ケ森」(1,896.22m)が設置されている。最高峰は女山(めやま)とも呼ばれ、そこから南側になだらかな稜線をたどると男山(おやま)山頂がある。南東側に対峙する岩峰の子持権現山(1,677m)と共に古来より石鎚信仰の対象とされ、山頂には蔵王権現、男山山頂には石土古権現の祠が祀られる。石鎚山、笹ヶ峰と共に伊予の三名山とされる。
山頂からは西側のウラジロモミおよびその白骨林の点在する氷見二千石原(ひみにせんごくばら)の向うに石鎚山、北側に瀬戸内海、南側に幾重にも重なる四国山地の山々とその向うに土佐湾を望むことができる。氷見二千石原は隆起準平原の残留物と見られる西側に傾斜した笹原の平坦地で、藩政時代に二千石の石高であった山麓の西条氷見のように広いことから名付けられた。