香川県仲多度郡まんのう町にある『二宮忠八飛行館』は、ライト兄弟よりも早く飛行原理を発見したと伝えられている、航空機研究者《二宮 忠八(にのみや ちゅうはち、(1866年7月20日)- 1936年(昭和11年)4月8日)》を記念して建てられた施設。
1887年(明治20年)に徴兵。香川県の丸亀歩兵第12連隊第1大隊に入隊した忠八が、野外演習の休憩時に滑空しているカラスを見て、翼で向かってくる風を受けとめることができれば、空を飛べるのではないかと考えたのが研究の始まり。
その後、試行錯誤を重ね、「烏(からす)型飛行器」という翼幅は45cm。全長は35cm。機尾に水平尾翼、機首に垂直安定板を備えた「模型飛行器」を作成。そして明治24年(1891年)4月29日には日本初のプロペラ飛行実験を成功。
1954年の、英国王立航空協会の自国展示場で展示された忠八の「玉虫型飛行器」の模型は、「ライト兄弟よりも先に飛行機の原理を発見した人物」と紹介されたことでも知られる。
館内では忠八の足跡がわかる資料や、考案した模型飛行器のレプリカ、飛行機の発達史を紹介しています。