福井県坂井市三国町南本町に建つ『旧森田銀行本店(きゅうもりたぎんこうほんてん)』は、森田銀行の新本店として大正9年に建設。福井銀行と合併した後、近年まで福井銀行三国支店として営業した後、平成11年7月より一般公開。平成9年12月に文化庁の登録有形文化財に指定。福井県内に現存する最古の鉄筋コンクリート造りをした貴重な建築物。
建物の外観は茶系のタイル貼りで西洋の古典主義的デザインが特徴的。また内観は1階が吹き抜けの営業室と個室、2階部分背後には会議室を配置。外観と同じく豪華な漆喰模様が美しく現在の視点から見ても完成度が高い建築物として有名。(建物の設計は横浜町会所と長崎県庁を手がけた山田七五郎)。建物自体が福井の歴史を物語る貴重な文化遺産である。