福井県丹生郡越前町小曽原にある『福井県陶芸館(ふくいけんとうげいかん)』は、日本六古窯の1つ「越前焼」の振興を目的として、昭和46年(1971)に開館。平安時代末期から現代までの「越前焼」に関連する資料を多く展示する施設。
日本六古窯の1つ「越前焼」は、表面が赤黒・赤褐色の焼き上がりが特徴。かつては全長13メートル前後の山の斜面をトンネル状に掘り抜いた「窖窯あながま」に約1トンにも及ぶ壺、瓶、すり鉢など1週間かけて焼き上げていたと伝えられている。
落ちついた雰囲気がある土蔵風の施設建物内では、平安時代末期~現代までの越前焼と、越前焼研究家として知られた《水野九右衛門》の収集したコレクション約200点を展示。また「陶芸教室」、「茶苑」、日本庭園(幽石庭)など、越前焼の魅力が詰まった人気の施設となっている。