富山県富山市の呉羽山にある県内外の民家を多く移築し、当時の生活を伝える「富山市民俗民芸村」内にある『富山市民俗資料館(とやましみんぞくしりょうかん)』は昭和49(1974)年に開館。富山市周辺の民俗資料を収集・保存・展示する施設。
施設は江戸時代後期に建てられた茅かや葺ぶき・寄棟合掌造りの富山市山田中村(旧山田村)にあった農家、谷浦家住宅を利用。屋根は「ウグイス造り」呼ばれる妻側を切り上げ、切破風の窓が設けられた形状が特徴。
施設内には、衣・食・住を中心とする生活用具、農耕や養蚕などの生産用具、祭礼用具など約1,900点を収蔵。1階に生活用具や祭礼用具。中2階、アマ(屋根裏)には各種生産の用具を展示。富山に暮らした人々の足跡を垣間見ることができる施設となっている。