群馬県館林市城町の向井千秋記念子ども科学館の向かい側にある『田山花袋記念文学館(たやまかたいきねんぶんがくかん)』は、昭和62年(1987に)創立。地元館林出身、近代日本の自然主義文学の先駆者として歴史に名を残した文豪《田山 花袋(たやま かたい、1872年1月22日(明治4年12月13日)~ 1930年(昭和5年)5月13日)》の遺品や関連資料を収蔵・展示する施設。
田山花袋の代表的な作品は『蒲団』や『田舎教師』が有名。また『南船北馬』『山行水行』などの紀行文や、博文館の『日本名勝地誌』の執筆に参加。その後『新撰名勝地誌』全12巻の監修や、精神主義的な作品を多く残したことでも知られている。
館内には、自筆原稿、日記、愛用品から近代作家と交わした書簡、など約9000点を収蔵。田山花袋の生涯と文学的業績が詳しくわかる施設となっている。