東京都江東区にある「回遊式林泉庭園」です。
泉水・築山・枯山水が主体で江戸時代の大名庭園ですが、明治時代も造園を受け継ぎ昭和7年に今の形での開園をしました。
この地は江戸時代・紀伊國屋文左衛門屋敷跡で、総国関宿の城主・久世大和守の下屋敷となりました。明治に入り岩崎弥太郎が荒廃していたこの邸宅を買い取り明治13年「深川親睦園」を建てました。弥太郎氏が亡くなったあとも造園は続けられ、墨田川の水を引いた「回遊式林泉庭園」が完成しました。現在泉池の水はひいてはいませんが、雨水で対応しています。
関東大震災の際は災害時の避難場所の役割を果たしました。そのことから翌年東側の庭園を市に譲渡し公園に整備し開園しました。現在は庭園の西側も公開されています。
園内には平成17年には「東京都選定歴史的建造物」に選定された涼亭や松尾芭蕉の句碑や全国から集められた名石が各所置かれています。
庭園は昭和54年3月31日に東京都の名勝に指定されています