静岡県焼津市の高草山中腹に残る『花沢の里(はなざわのさと)』は「やきつべの小径」と呼ばれた古代の東海道沿いに残る伝統的な江戸期の民家と寺で構成される山村集落。
戦国時代の永禄13年(1570年)に起きた花山城を巡る今川氏と武田氏による戦いの記録が残る由緒ある地に現在までおおよそ30軒から33軒で構成されてきた「花沢村」。現在でも30軒残されており大変貴重なことから静岡県で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定。
家と家の間には「ミゾッチョ」と呼ばれる水路。「ダンダン」と呼ばれる川に降りるための石段。神が宿ると伝えられている集落の入口に存在する石壁「オシャモッツァン」など見所が多く、また日本坂峠へのハイキングコースも整備。集落を通して地域の歴史が伝わる人気観光スポットとなっている。