歴史
韮山反射炉は、静岡県伊豆の国市にある反射炉跡で、1922年に国の史跡に指定されました。幕末期の代官江川英龍(坦庵)が手がけ、その子・英敏が完成させた反射炉で、実際に稼働した反射炉として国内で唯一現存するものです。江戸時代末期には欧米諸国の脅威に対抗するため、日本を守るために築かれた大砲鋳造炉で、その名称は熱をアーチ型の天井に反射させる構造から名づけられました。
見どころ
韮山反射炉は、萩反射炉などと共に「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。韮山反射炉は最もほぼ完全な形で現存し、実際に稼働したことが確認されている点で大変貴重です。併設のガイダンスセンターでは、韮山反射炉築造の時代背景や遺物などが展示され、大スクリーンでの映像演出で韮山反射炉の歴史と産業システムを知ることができます。