玉依姫命(たまよりひめ)を主祭神とし、相殿に神功皇后・応神天皇を祀る。大宰府の背後の宝満山にあり、宝満山の麓に下宮、山頂(830m)に上宮がある。八合目に中宮があったが、現存せず跡地が残っている。
天智天皇3年(664年)に大宰府が設置されたとき、鬼門 (北東)に当たる竈門山(宝満山)の麓で鬼門除けの祭祀が行われ、白鳳4年(673年)、その地に社殿が造られたと伝えられる。『延喜式』では名神大社に列し、九州の総鎮守とされた。天智天皇12年(673年)、心蓮(しんれん)という僧が山中で修行中に玉依姫が現れたとされることにより、朝廷によって社殿(上宮)が建てられた。