鹿児島県西部のいちき串木野市・日置市・南さつま市にかけての砂丘海岸です。日本三大砂丘の一つとされているほか、日本の渚百選にも選定されています。そして長さ約47kmの砂丘は日本一の長さです。夏は海水浴・潮干狩りなどの行楽客で賑わいます。
吹上浜が長大な砂浜となったのは、薩摩半島北部に浸食されやすいシラスが大量に分布しているためです。北部及び中部では海岸の浸食が進み、南部では堆積が進むことで長い弓形の海岸線が維持されています。
南部の砂丘は縄文海進の時代に形成された旧期砂丘と、弥生時代以降に旧期砂丘上に被さるようにして形成された新期砂丘に分けられています。新期砂丘形成には新田開発による流出土砂が関与していると考えられています。