「放浪記」「浮雲」など貧困にあえぎながらも、向上心を失わず強く生きる一人の女性――日記風に書きとめた雑記帳をもとに構成した、著者の若き日の自伝で知られる女流作家・林芙美子の母親は桜島の古里町で暮らしたことがあります。林芙美子自身も幼いころの一時期を鹿児島で過ごしたとのことです。この母の出身地である古里町に、銅像2体と「花のいのちはみじかくて苦しきことのみ多かりき」と刻んだ文学碑が建てられています。
文学碑の近くにはお土産屋さんには、林芙美子関連の本や、森伊蔵・魔王のグッズなどがあります。桜島へ来た際には是非寄りたい場所です。すぐ側に本を抱えた芙美子像が建っています。少し離れたところにも「フミ子」像があって、腰掛ける少女の台座の石に、「幼少の頃フミ子はここ桜島で過した」と刻まれています。