岡山県総社市岩屋にある『鬼の差し上げ岩』は、663年(天
智天皇2年)の白村江の戦いに倭国が敗れた後、唐・新羅の
侵攻に備え築城したと伝えられている鬼ノ城から約3kmの岩
屋集落にある巨石群の一つ。
岡山には桃太郎伝説の元となったとも言われ、楯築遺跡、矢
喰宮、吉備津彦神社など『温羅(うら)』にまつわる伝説が
多くある岡山県。
この『鬼の差し上げ岩』は、魎呼が封印されていた祠として
伝えられており、岡山県にある遺構のなかでは、最大の巨石
遺構として有名。温羅が岩を持ち上げたときの手形とされる
くぼみが残り、その光景は神秘的な姿。普段見られない光景
に、初めて見る人は感動や驚きを感じる不思議な奇岩です。