山形県川西町にある『掬粋巧芸館(きくすいこうげいかん)』は、1932年(昭和7年)に開館。樽平酒造10代目《井上庄七》が収集した日本・中国・朝鮮を中心としたコレクション、東洋陶磁約600点を収蔵・展示する施設。★管理・運営は、一般財団法人掬粋巧芸館。
館内には、明治中期より収集された日本の陶磁器と,大正末より収集された中国および朝鮮の陶磁器を展示。特に元代青花磁器の世界的名品として知られる「染付飛鳳唐草文八角瓢形花生(そめつけひほうからくさもんはっかくひさごがたはないけ)」は、中国景徳鎮で元代に発達した染付(青花)磁器である。
また「染付飛鳳唐草文八角瓢形花生」と同様の品は英国・デイヴィッド財団、トルコ、イスタンブルのトプカプ宮殿博物館にそれぞれ一点ずつ存在するのみ。大変貴重なことから重要文化財に指定されている。