静岡県伊東市湯川、JR伊東駅から徒歩5分にある『伊東市立木下杢太郎記念館(イセシリツキノシタモクタロウキネンカン』は、昭和60年10月5日に開館。医師・詩人・劇作家、美術評論家など多彩な業積を残した《木下杢太郎》の資料を多く収蔵・展示する施設。
木下杢太郎は、明治18年8月1日、伊東市湯川生まれ。文学の道を進み北原白秋・石川啄木らの詩人と親交を深めていたことでも知られ、異国情緒+江戸趣味を融合した詩風は日本近代詩を大きく変えたことでも知られている。また大学卒業後は医学の道を志し東大医学部教授や、研究の業績が国際的に高く評価され名誉勲章をフランス政府から受けた功績も残されている。
施設建物は、杢太郎の生家を利用。これは市内に現存する最古の民家として価値が高い建築物。館内には学生時代のノート、研究道具・スケッチ画、詩、戯曲などの初版本など貴重な資料を展示。また伊豆の生活を伝える貴重な民具類を見ることができる。