島根県松江市殿町に位置する『松江郷土館』は、明治天皇をお迎えする際の御宿所を目的として明治36年(1903)に建てられた「興雲閣」を、昭和48年(1973年)から資料館として開館。江戸末期~昭和までの約100年間にわたる歴史民俗資料を収蔵・展示する施設。
建物の外観はエレガントな白い洋館風。当時は「ロシア宮殿風」と呼ばれ、かつての大工が欧米の建築を真似て建てたという擬洋風建築方式。和の要素がふんだんに織り込まれているのが特徴。
今現在館内には、江戸末期から昭和までの約100年間にわたる歴史民俗資料や、生活に密着した寺子屋時代~昭和に至るまでの教科書、伝統工芸品、郷土玩具、民具。他にも全国的に貴重な資料「影人形道具」や、伝統行事「鼕(どう)行列」で使われる鼕や写真パネルなどを見ることができます。