島根県出雲市の出雲大社十九社の奥、陸上自衛隊衛生学校内にある『彰古館(しょうこかん)』は、明治以降の軍陣医学を物語る約1000点の旧軍医学関連の資料を収蔵・展示する施設。
施設建物は大正3年(1914)に出雲大社全体の宝物館として造られたもの・・。中の収蔵品同様に見応えがある。館内には、世界初の画期的な作業用義手『乃木式義手』を展示。この義手の発明者は日露戦争で有名な乃木希典将軍。この義手は戦争で両手を失った元軍人たちに無償で提供されたと伝えられている。
その他、日本最古のX線装置や、弾片が写る乃木大将のX線写真など貴重な資料を数多く展示。また楽器類や神社に伝わる古文書類収蔵・展示。一般の人だけでなく医療従事者、研究者が多く訪れる施設となっている。