島根県出雲市大社町に位置する『蔵の美術館 手錢記念館』は平成5年(1993)4月に開館。島根県出雲地方の美術や伝統工芸を収蔵・保存・展示する施設。
建物は江戸時代に建設された米蔵と酒蔵を改装した建築物を利用。酒蔵は小学校として1860(安政7)年~1903(明治36)年まで小学校として利用。
施設内の米蔵を改築した「第一展示室」では日本の美術、工芸、文化がわかる「江戸時代の掛軸、屏風、刀剣、古文書」など内容が濃い年3~4回の企画展示を開催。
常設展示をする醸造業を営んでいた手錢家が江戸末期に建てた酒蔵を利用した「第二展示室」では、松平不昧縁の楽山焼・布志名焼、歴代小島漆壺齋の漆器を展示。蔵の静かな空間の中、美術作品の鑑賞を楽しめる施設である。