静岡県賀茂郡松崎町にある『伊豆の長八美術館(いずのちょうはちびじゅつかん)』は、昭和60年3月28日に設立。松崎町が生んだ江戸時代末期~明治時代にかけて活躍した漆喰鏝絵の名人《入江 長八(いりえ ちょうはち、文化12年8月5日(1815年9月7日) - 明治22年(1889年)10月8日)》の作品を収蔵・展示する施設。
漆喰鏝絵とは、漆喰と顔料を使い、鏝だけでレリーフ状に仕上げたもの。特に。長八の漆喰鏝絵は、左官の技術に日本画の狩野派の技法を取り入れており独特な壁画技術として芸術界でも高く評価。
施設建物は建築家石山修武氏の設計。また全国から集められた多くの左官職人の持つ古来より受け継いだ技術と新しい工法が融合されたデザインは「江戸と21世紀を融合した建物」として評価が高く「第10回吉田五十八賞」を受賞。
館内には、長八の作品約50点を展示。長八の業績や、伝統の左官技術の素晴らしさを垣間見ることができる。