花崗岩の巨岩が荒々しい姿をさらすムシロ瀬、海に忽然と現れた古代建築遺跡のような犬の門蓋、岩にぶつかって爆音を上げる断崖の荒波、アマミノクロウサギなど人より遥か昔から住んでいた生物が今も息づく深い森・・・。徳之島で目にする自然はどこまでも力強くてダイナミック。島中を熱狂に包む闘牛やトライアスロンも、自然の大きな鼓動に応えるかのように、熱く、陽気に盛り上がります。
“長寿と子宝の島”と称される島だから、自然体でのびやかに暮らす島人の姿にも触れてみたいもの。サトウキビを1本づつ絞って煮詰める黒砂糖や、海水を海岸の岩場にまき、水分を蒸発させて作る天然塩は、自然に逆らわない、ゆったりとした時間の流れを教えてくれるよう。奄美と沖縄が融合した島唄を聞きながら黒糖焼酎や島料理に舌鼓を打つうちに、身体の中に、ゆったりと豊かな島時間が流れるのを感じることでしょう。