島津家墓地(福昌寺跡)には島津家第6代、第28代までの墓があります。以前は福昌寺がありましたが明治2(1869)年に廃仏毀釈で廃寺となって、島津家歴代の墓地だけが残っています。福昌寺(ふくしょうじ)はかつて鹿児島市に存在した曹洞宗の一大寺院で、 薩摩藩主島津氏歴代の当主の菩提寺でもありました。
寺跡には昭和23(1948)に玉龍高等学校に。墓地の後背地の部分にはキリシタン墓地があります。ちなみにフランシスコ・ザビエルは鹿児島滞在中、島津貴久によってこの福昌寺を宿所としていました。
島津家墓地(福昌寺跡)は大々的に観光ガイドなどには掲載されておらず、ほとんど知られていませんが、鹿児島市の中心部にありながら、別世界にいるような静寂と歴史を感じさせる雰囲気に溢れた素晴らしい場所です。